まず、私は自閉スペクトラム症(autism spectrum discorders:ASD)の専門家ではありません。療育を通じたり、調べたり、見聞きしたり、経験したことをまとめています。
今回は、保育施設よりお願いされているマスク着用について、どのように考え対応しているかを書いていきます。以下に対応した内容をまとめます。
ちなみに佐賀県や佐賀市から、ASDの幼児にマスク着用は強制されていません。以下は【佐賀新聞Live】【佐賀市】の参考ページです。
ASDの感覚過剰反応について、園や担任に説明
ASDの感覚の特徴には、【感覚過剰反応】、【感覚低反応】、【感覚探究】があります。息子にとってマスク着用は、【感覚過剰反応】の原因となっています。マスク着用時の息苦しさと、耳の後ろに紐が当たる事に苦痛を感じ、否定的な反応を示しているようです。私は保育施設よりマスク着用のお願いをされた時に、【感覚過剰反応】について説明し、「必要ならば診断書を提出します。」と言いました。保育施設からは「無理に付けることは求めません。こちらも園医に相談します。」と返答をいただきました。
保育施設内のみマスク着用
ASD者は不安が強くなると感覚過剰反応が強くなることが多いとのことです。「マスク着用の不快な感覚をいつまで受けなければいけないのか⁉」という不安を軽減するため、マスクの着用は保育施設にいる間としています。
マスク着用の不快感から注意をそらす
ASDの興味が強い特徴を生かし、好きなシールを貼ることで不快感から注意をそらしています。今、息子の好きな柄のマスクを模索中です。
耳が痛くならないマスクを模索
息子がマスク着用に不快感を抱く原因に【マスクの紐が耳の後ろに当たる】ことがあるように思われます。それは時々、耳の後ろを搔きむしって傷になっていることがあるからです。不快感を軽減するために現在、耳が痛くならないようなマスクを模索中です。
息子は現在、何とかマスクを着用してくれています。マスク着用はイレギュラーな出来事ですが、これが息子にとってのスモール・ステップの支援となり少しずつ対応できるようになれば幸いと考えています。また、マスク着用においても多大なご助力をいただいている保育施設には感謝しています。
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