私は自閉スペクトラム症(ASD)の息子と療育に参加しています。療育で学んだ【言葉をはぐくむ関わり方】についてまとめます。これらの対応は定型発達児にも役立つと思います。
Step1. 人との関わりを楽しむ
<対象>
一人遊びが多く、言葉が出ていない子ども
<対応>
・子どもの行動に反応する、真似る
・子どもの音声やことばに反応する、真似る
<体験談>
息子が一人遊びをしていると、こちらの様子を伺う時があります。その時に私は息子の一人遊びに混じったり、過剰に反応したりしています。息子に共感や理解をしていることを伝えています。
息子の言葉が出始めた今でも心がけています。人と関わることの楽しさを知って、是非いろいろな世界で見てほしいです。私はチャットやmixiで知り合った人と会って、遊んで楽しかった思い出があります。ネットゲームでGoogle翻訳を使いながら外国人と会話して、遊んで楽しかった思い出もあります。私の子ども時代と違って簡単にコミュニケーションが取れる時代になりました。息子にも、この楽しさを知ってほしいです。
Step2. 正しい言葉につなげるために
<対象>
バスを【アフ】、鳥を【カーカー】、りんごを【んご】と言ってしまう子ども
<対応>
・正しい言葉への気づきを促す
<体験談>
子:「カーカー!」
私:「ハトだねぇ」
という会話をしています。強調せず柔らかく言っています。また間違えて言っても、また教えます。私は英語がほとんど話せません。先日、私はケニア人にcharacterを英語っぽく「チャラクター」と言ったら伝わらず、何度か挑戦してようやく「オゥ!キャラクター!」と言い直された覚えがあります (ノ∀`) 大人の私がこの程度の言語力なのに、息子に強調できるわけありませんw
Step3. 言葉の数・やり取りを増やしていくために
<対象>
知っている単語の数が少ない、または言葉の使い方が気になる子ども
<対応>
・子どもの行動や気持ちを代弁する
・子どもが発した言葉に新しい言葉を付け足して、返す
・親自身の行動や気持ちを言葉にする
・新しい言葉で声掛けをする
<体験談>
子:「あ、犬よ!」
私:「白い犬だねぇ」
という会話をしています。
また息子が隣にいる時は返答がなくても、独り言のように言葉を投げかけています。
私:「まだ外は寒いね」
私:「風が気持ちいねぇ」
私は妻から「憎からず思っている」という表現を聞いた時、「憎らしいの⁉」と怪訝に感じたことがあります。語彙が貧弱な私が、息子の言葉足らずを責められるわけありません (ノ∀`)
最後に
ASD児は見通しが持てない状況では、不安が強くなり感覚過剰反応が顕著になります。そのため日頃から声掛けを意識して行い、不安を軽減するようにしています。それが言葉のはぐくみになり、コミュニケーションの支援となれば、一石二鳥と考えています。また、何より息子から「パパと関わると楽しい!」と思ってもらいたいのです ( *´艸`)