私は自閉スペクトラム症(autism spectrum discorders:ASD)の息子と参加した療育を中心に学習したことをまとめています。
今回は息子の嫌いな ”音” について、ASDの特徴からまとめます。
聴覚過敏について
ASDの特徴として、【感覚過剰反応】・【感覚低反応】・【感覚探究】があります。そして "聴覚"・”視覚”・"嗅覚"・"触覚"・"味覚"に分けられるとのことです。聴覚過敏は【感覚過剰反応】の ”聴覚” による反応となります。
聴覚過敏の反応としては、嫌いな音を聞いた時に ”両手で耳を抑える”・”怖がる”・”パニックになる”・”動けなくなる” などの驚愕反応があります。
息子が嫌いな ”音” について
息子は以下の ”音” が苦手です。
- 掃除機の音
- ドライヤーの音(下画像参照)
息子は 幸い⁉ 今はこの2つです。他にも以下の音に驚愕反応を示すことがあるとのことです。
- 子どもの声
- 鉄道や航空機の音
- オープンクラスにおける雑音
ASD児と定型発達児で、”感覚過敏反応” や ”感覚低反応” の差は小学校低学年でピークを向かえるとの報告があるということでした。そのため今から知識を蓄えて損はないと考えています。定型発達児とASD児を比較した場合、80~90dbの音で特に有意差がみられるとのことです。100db以上になると差が小さくなるとのことです。また小さい割合ではありますが、70db程度のクリック音に耐えられない方もいるそうです。下画像は、我が家にあるドライヤーの音圧測定結果です。平均84dbでASDの苦手な音圧であることがわかります。
聴覚過敏への対応
息子の聴覚過敏に対しては、現在のところ特に支援はしておりません。息子がASDであると、私たちが認識してから大きな驚愕反応を示したことがないからです。息子は苦手な音に対して、0歳時では大泣き、1~2歳時では布団を頭から被る、現在では音の出所を確認しながら別の部屋に籠る、といった反応になっています。
療育で習った支援方法をまとめます。
- 周囲の人に正しく理解してもらう
- 情動の安定化を図る
- 原因となる音を消す
- 耳栓やイヤーマフを利用する
- 回避場所を用意する(移動する)
”耳をふさぐ ことを止めさせる”、”苦手な音を聞かせ続けて慣れさせる” などの無理な支援は良くないとのことです。少しずつ近く刺激の頻度や強度を変え、対応していくことが重要とのことです。
最後に
私は ”療育” を受けるまで、イヤーマフという存在を知りませんでした。それを知る前はヘッドホンしながら会話する方々を、マナーのよくない方々だと決めつけていました。見た目でその人の事を知った風に考えていた自分自身が恥ずかしいです (/ω\;)
"聴覚" と ”視覚” の過敏反応が合わさることで、”注視しながら聞き取る” ことが難しくなるという障害もあるそうです。
私は専門家ではありませんが、このブログによりASDの参考や知るきっかけになっていただければと高望みをしております。