佐賀の男性が綴る 子育て等の備忘Log 🐣

【自閉スペクトラム症】【軽度知的能力障害】の子育てを中心に綴った備忘録です。

【自閉スペクトラム症】年少・息子の運動会

先日、開催された息子の運動会についてまとめます。

自閉スペクトラム症の息子にとって初めての運動会は、感覚過敏の発現する大変なイベントとなりました。

 

 

息子の様子

前日まで

運動会の練習には参加しようとしなかったとのことでした。気分が乗った時でも、かけっこのスタートラインに立つまででスタートすることはできなかったとのことでした。

運動会の前日には、担任から私と妻各々にお願いがありました。運動会では、待機中からお遊戯やかけっこまで傍に付いてほしいとのことでした。

当日

朝、運動会を嫌がり着替えを嫌がりました。なだめると着替えに渋々賛同してもらいました。

会場に着くといつもと違う雰囲気にワクワクしていました。運動場に用意された園児の待機席に息子は座り難く、私が傍に付いていました。

お遊戯中も私が付いていました。頑張って運動場にいてもらいました。踊ることは出来なかったです。他の園児の撮影の邪魔にならないよう私は運動場に座っていました。

かけっこでは、手をつなぎ一緒に走りました。

写真.運動会の様子

 

運動会という恰好の訓練チャンス

運動会では、息子の感覚過敏の発現がみられました。

視覚過敏

観客からの注視・色とりどりの衣装を着た多くの園児による激しい動き

聴覚過敏

大音量の音楽・飛び交う歓声などの大声

 

私は、運動会を息子が対処行動や代替行動の獲得できるチャンスだと考えました。そのため、感覚過敏への支援として刺激からの完全回避ではなく低減することにしました。低刺激を受けることでスモールステップとなることを期待しました。

私はお遊戯やかけっこでは息子とステージ(運動場)にいました。息子は積極的に参加する様子はありませんでしたが、ステージ上に注がれる視線や聞こえてくる音楽や歓声などを感じてもらいました。刺激が強い時には私の顔を見てもらい、私にうつ伏してもらいました。

 

後日談

息子から「運動会が楽しかった」と聞いて嬉しかったです。4月の親睦会で抱っこをせがむばかりで走れなかった息子が、手をつないで走ってくれたかけっこでは成長を感じることが出来ました。

息子と運動場にいる時なんとなくわかりました。障害児の支援に躊躇する気持ちです。子ども達が演技する運動場に子どもに付き添った大人がいました、場違い感がありました。この場違い感が支援の躊躇を生むのだと思いました。私の場合は、息子の傍にいてほしいという気持ちを感じることで瞬時にそれは一蹴されました。息子には離れていても私がいつでも支えるという想いを心の支えに、いろいろなことに挑戦してほしいです。