私は自閉スペクトラム症(autism spectrum discorders:ASD)の息子と参加した療育を中心に学習したことをまとめています。
今回は息子の嫌いな ”感触” について、ASDの特徴からまとめます。
触覚過敏について
ASDの特徴として、【感覚過剰反応】・【感覚低反応】・【感覚探究】があります。そして "聴覚"・”視覚”・"嗅覚"・"触覚"・"味覚"に分けられます。触覚過敏は、【感覚過剰反応】の ”触覚” による反応となります。
息子が嫌いな ”触覚” について
息子は以下の ”触覚” が苦手です
- セーターや裏起毛のチクチク
- 薬の塗布
- 椅子に座る(座面に肌が触れる)
- 冷水に触れる
”冷水に触れる” に関しては最近、嫌がるようになりました。冷水に触れた時の ”痛み” が原因だと思います。このように一度の刺激に反応するのではなく、遅延して反応がみられたり、繰り返すことで刺激への反応がみられることもあるそうです。一番困るのが、”薬の塗布”です。塗布されると壁や布で拭きたがります。アトピー性の痒みを抑えるための薬なので十分に塗れないと、”感覚低反応” も影響して自傷しながら掻いてしまいます。
他にも "洗髪”・”歯磨き"・ ”他人からの接触” を嫌う人もいるとのことです。
触覚過敏への対応、所感
”触覚過敏” に関しても、ASDにおける以下の支援が基本となっています。
- 周囲の人に正しく理解してもらう
- 情動の安定化を図る
- 苦手な刺激を軽減・回避する
- 苦手な刺激に慣れる
無理な支援をするのでなく、少しずつ近く刺激の頻度や強度を変え、対応していくことが重要とのことです。
対応・支援の所感
▢ ”セーターや裏起毛のチクチク” への対応
材質が綿100%に近い衣服を選ぶようにしています。お店で材質をチェックしながらの購入は大変なので、私はネットショッピングを使っています ( *¯ 罒¯*)
▢ 水に浸かる感覚を克服
”水に浸かる感覚” は以前苦手だった触覚です。今は克服していきました。浴槽に息子を立ってもらい、徐々にお湯をためていき、慣れるようにしました。今は湯舟につかることが大好きです。
▢ 薬の塗布
何かに集中している時に塗るようにしています。しかしよく気づかれてしまい、薬を拭われています。
最後に
”触覚過敏”・”嗅覚過敏”・”味覚過敏” が重なって、”偏食が激しく” なる要因になっているそうです。”感覚過敏反応” への支援 として不快な感覚刺激に慣れる訓練を行っていますが、一方で不快な感覚刺激は防御反応であり取り除くことは危険である、という指摘もあるそうです。
私は専門家ではありませんが、このブログによりASDの参考や知るきっかけになっていただければと高望みをしております。