佐賀の男性が綴る 子育て等の備忘Log 🐣

【自閉スペクトラム症】【軽度知的能力障害】の子育てまとめ

【自閉スペクトラム症】特別支援学級から通常学級への転籍について② ~通常学級への一歩とわが家の決断~

6月16日から、息子は特別支援学級で受けていた国語と算数を、通常学級で受けることになりました。

わが家にとって、大きな挑戦への一歩が始まった1学期でした。

最初は期待よりも不安のほうが大きかったかもしれません。それでも、息子が新しい環境の中で少しずつ前に進もうとしている姿を見ながら、親としても一緒に歩んだ数か月だったように感じています。

 

 

通常学級での様子

息子から聞いたクラスの話

息子は、通常学級での様子についていろいろ話してくれました。

算数では、特別支援学級のほうが進みが早かったらしく、

「そこ終わっているけど、どうしたらいいですか?」

と先生に尋ねたそうです。すると、

「読書をしていて」

と言われたとのこと。

また、テストの受け方も違いがあったそうです。

特別支援学級では終わったら先生に提出して探し絵をしていたそうですが、通常学級では一旦テストを引き出しにしまって読書をするのだそうです。

小さなことかもしれませんが、息子にとっては大きな変化だったと思います。新しいルールに戸惑いながらも、自分なりに対応しようとしている姿に成長を感じました。

 

通常学級の先生から聞いた様子

先生からは、授業中の様子を教えていただきました。

グループワークでは、一度にたくさんの友達の意見を聞く場面で少し戸惑うことがあるそうです。それでも、「授業についていけていない印象はありません」と聞きました。

 

7月1日 プールでのトラブル

7月1日、息子からプールの授業での出来事を聞きました。

体操中に複数の同級生から何度も声をかけられ、感情を抑えきれず帽子やゴーグルをプールに投げてしまったとのことでした。

その後、特別支援学級で注意を受けたそうですが、息子は「自分だけが悪いと言われた」と感じ、「もう学校に行きたくない」と話していました。

もちろん、物を投げる行動はよくないことなので、家庭でもしっかり話をしました。そして、私たちは学校へ息子の様子を伝え、状況について確認をお願いしました。

後日、担任の先生から説明がありました。実際には、水泳パンツが下がりそうになっていたため、周囲の子どもたちが「上げたほうがいいよ」と声をかけていたとのことでした。嫌がらせのつもりではなかったものの、息子には一斉に声をかけられたことが刺激となり、パニックにつながったようでした。

この出来事を通して、私は息子が多人数でのコミュニケーションを学ぶ機会を得たとも感じています。

苦手な「大勢の中の雰囲気」を少しずつ経験しながら、どう受け止め、どう対応していくかを学んでいってほしいと思いました。

 

学習面について考えたこと

特別支援学級の先生からのアドバイス

特別支援学級の先生からは、

  • 読み書きなど言語分野に苦手さが見られること
  • 塾による学習支援を検討してもよいのではないか

というアドバイスをいただきました。

 

妻の考え

妻は、発達外来で受けた学習障害スクリーニング検査の結果、カタカナや読みの力に凸凹があることがわかり、「早めに学習支援を始めたほうがよい」と考えていました。

 

私の考え

私は、

  1. まずは通常学級の環境に慣れることを優先する
  2. 苦手分野は家庭学習で補う
  3. 必要になったら発達外来へ相談する

という考えでした。

 

妻と私の違い

妻は「必要だと思ったらすぐ行動するタイプ」です。実際、その行動力で得られた機会もたくさんあります。

私はどちらかというと、「少し様子を見てから、よりよい方法を考えるタイプ」です。

考え方は違っても、どちらも息子ことを大切に思っている点は同じです。

 

息子の変化

通常学級に移ってすぐは疲れが大きく、習い事を休んだ日もありました。

最近は、

  • 佐賀弁が混ざるようになった
  • 少し乱暴な言葉を使うことがある

など、話し方にも変化が見られます。

最初は驚きましたが、それだけ同級生との関わりが増えているということでもあるのだろうと感じています。

昼休みも以前より友達と遊ぶことが増えたようで、その点はとても嬉しく思っています。

 

退級の決断

特別支援学級の先生から退級について説明を受けました。

  • 一度退級すると、再び特別支援学級へ戻るには多くの手続きが必要であること
  • 今後のトラブル対応は通常学級の担任が中心になること

など、大切な話を聞きました。

そして先生から、

「特別支援学級を退級しますか?」

と尋ねられました。

私たちは、

「はい」

と答えました。

学習支援という点だけを考えれば、特別支援学級のほうが手厚いと思います。

それでも、息子には同年代の大勢の子どもたちの中で過ごし、人と関わる経験が必要だと感じました。

学習面は家庭でも支えることができます。しかし、同年代の子どもたちと日常的に関わる環境は、家族3人だけではなかなか作れません。

不安がないわけではありません。

けれど、息子が少しずつ世界を広げていく姿を信じて、わが家は通常学級で歩んでいくことを選びました。

これからも迷いながら、悩みながら、一歩ずつ息子と一緒に進んでいきたいと思います。

 

今後について

今後も、特別支援学級の担任による書類作成、学校内での承認、教育委員会による承認など、さまざまな手続きが続くそうです。

その中で、特に印象に残った言葉があります。

「親御さんの意見が最優先されます。」

先生からそう伝えていただきました。

最終的に親として何を大切にしたいかを考えながら、息子にとってよりよい道を選んでいきたいと思っています。

1学期は、息子にとっても、私たち親にとっても「変化」と「挑戦」の連続でした。

できたこともあれば、うまくいかなかったこともあります。

それでも、息子が少しずつ自分の世界を広げていることを感じられた1学期だったと思います。

2学期もまた、新しい課題があると思いますが、焦らず、息子のペースを大切にしながら、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

 

画像.左:放課後等デイサービスで料理する様子 右:いとこへのプレゼント製作

 

 

 

【自閉スペクトラム症】小学2年息子のテスト結果を振り返って ~夏休みの学習課題を考える~

1学期が終わりました。

この1学期は、特別支援学級から通常学級への転籍について考えたり、試しに通常学級で過ごしてみたりと、わが家にとって大きな変化のある学期でした。

今回は、2年生1学期のテスト結果や先生方との面談内容を振り返りながら、夏休みの学習課題について整理してみたいと思います。

 

 

1学期のテスト結果

画像1.点数の低かった国語テスト

国語のテストの中でも、特に点数が低かったのは漢字や言葉に関する問題でした。文章を読む問題よりも、「正しく書く」ことに苦手さが表れているように感じました。

 

特別支援学級の先生との面談

特別支援学級の担任の先生からは、主に言葉に関する課題についてお話しがありました。

  • 語彙がまだ少なく、言葉を正確に書くことが難しいことがある
  • 「音」と「文字」が一致していないことがある

例:「おねえさん」⇒「おねいさん」など

 

通常学級の先生との面談

通常学級の担任の先生からは、授業中の様子を教えていただきました。

グループワークでは、一度にたくさんの友達の意見を聞く場面で少し戸惑うことがあるそうです。また、周囲のおしゃべりを「うるさい」と感じながらも、一生懸命集中して話しを聞こうとしている様子が見られるとのことでした。

一方で、わからないところは自分から先生に質問できているそうで、「授業についていけていない」という印象はないと聞き、安心しました。

 

夏休みの学習方針

まずは学校から出された夏休みの課題を早めに終わらせ、その後は

  • 苦手なところの復習
  • 得意なところの予習

に時間を使いたいと思っています。

 

自学習課題

国語
  • 1学期に習った漢字の復習
  • テストで間違えた漢字を重点的に練習
  • 間違えやすい言葉の練習
算数

2学期に向けて、かけ算を重点的に練習します。

目標は、以下のとおりです。

  • かけ算九九を順番にスラスラ言える
  • 間をあけずに答えられる

 

おわりに

息子はワーキングメモリの中でも、特に言語領域が弱いことがわかっています。そのため、今回も息子の特徴に合わせたプリントや課題を用意して、無理なく取り組めるよう工夫していく予定です。

先日、読書感想文を書いた時にもその特徴を強く感じました。息子は、「面白そうだった」「楽しかった」といった気持ちは持っているのですが、それをどのような言葉で表現したらよいのか分からない様子でした。

私が口頭で「こんな気持ちだったんじゃない?」と伝えても、息子は「わからない」という反応でした。しかし、私が実際に文章を書いて読んでもらうと、「あぁ、そういうことか」というように納得した表情を見せました。

私が参考にする本にも、次のような記述がありました。

ワーキングメモリが弱い子どもと接していると、間違えたとわかっただけで、あるいは大人が教え始めただけでパニックになることが経験されます。(中略)ワーキングメモリが弱い子どもでは、直接的にわかりやすいプリントを使って口頭での言葉の説明が少なくなるようにします。

 

引用元:河村暁.「ワーキングメモリを生かす指導法と読み書き教材―学習困難な子どものつまずき解消!」 株式会社Gakken. 2025年1月10日第8刷発行. 45p

hon.gakken.jp

この記述を読み、今回の読書感想文でのやり取りと重なる部分が多いと感じました。

夏休みは、ただ問題をたくさん解かせるのではなく、息子が理解しやすい方法を探しながら学習を進めていきたいと思います。小さな「できた」を積み重ねて、2学期につなげていければと思います。

 



 

 

【自閉スペクトラム症】小1息子のために導入した3Dプリンター

約1年前、小学1年生だった息子と相談しながら、3Dプリンター(FDM方式)を購入しました。今回は、導入までの経緯や機種選びのポイント、そして実際に使ってみて感じたことについてまとめたいと思います。

 

 

導入までの経緯

息子がおもちゃを欲しがった際、私は3Dプリンターの動画を見せながら、「自分で作れるようになったらどうだろう?」と提案しました。

3Dプリンターを使用するには、3Dモデルを作成する必要があると考えていました。

そこで実際に3DCADに触れてもらい、簡単なモデリングを体験してもらいました。そのうえで「やってみたい」「欲しい」と本人が希望したため、購入を決めました。

ちなみに3DCADは、Tinkercadを使用しています。

www.tinkercad.com

 

3Dプリンター選び

機種選びでは、主に次の点を重視しました。

  • 本体やフィラメントの価格が手頃であること
  • Amazonや楽天市場などで消耗品やアクセサリーが入手できること
  • 操作が簡単で扱いやすいこと
  • 家庭内に設置しやすいサイズであること
  • フィラメントの色や種類が豊富であること

 

また、スマートフォンの専用アプリから操作できることや、他のユーザーが作成した豊富な3Dモデルを利用できることも魅力でした。

その結果、我が家では Bambu Lab A1 mini を選びました。

bambulab.com

 

3Dプリンター導入のハードルは意外と低い

3Dプリンターというと、「専門知識が必要で難しそう」というイメージを持つ方も多いと思います。

しかし、考え方は一般的なプリンターとよく似ています。(図参照)

普段のプリンターでも、自分で作成した文書を印刷することもあれば、すでに用意された資料を印刷することもあります。

3Dプリンターも同様で、自分で3Dモデルを作成することもできますし、インターネット上で公開されているモデルを印刷することもできます。

そのため、モデリングの知識がなくても楽しむことができます。

さらに最近では、AIを活用して画像から3Dモデルを作成する技術も発展しており、以前よりも気軽にものづくりへ挑戦できる環境が整ってきました。

もちろん、印刷設定やモデルの修正など、ある程度の知識や経験は必要です。

また、印刷中は想像以上に振動するため、しっかりした設置台を準備する必要があるなど、導入後に気付く課題もありました。

図.一般的なプリンターと3Dプリンターの比較

 

息子と3Dプリンター

普段は他のユーザーが公開しているモデルを印刷することもありますが、欲しいものが必ず見つかるわけではありません。

ある日、息子がゲームのキャラクターのおもちゃを欲しがりました。

私が

「ネットで売っているか探してみようか?」

と聞くと、

「自分で作るから大丈夫。」

という返事が返ってきました。

そこで息子に頼まれ、そのキャラクターの画像を印刷して渡しました。

息子はその紙を見ながら、一生懸命モデリングを進めていきました。本当に完成するのか半信半疑でしたが、出来上がったモデルは予想以上によくできていました。

印刷後は顔を描いたり装飾を加えたりして、自分のオリジナル作品を楽しんでいました。

既製品を買うのではなく、「自分で作る」という選択肢を自然に持てるようになっていたことに、成長を感じました。

画像1.左:息子が作成したモデル 右:印刷した作品
画像2.製作物(左:おもちゃ箱 右:貯金箱)


3Dプリンターを通して感じたこと

ものづくりにおいて、「作り直し」はとても大切な工程です。

しかし、木工や金属加工では、一度失敗すると材料や時間の面でやり直しが難しいこともあります。

その点、3Dプリンターは比較的気軽に再印刷ができるため、試行錯誤を繰り返しやすいという特徴があります。

思いどおりにいかなければ修正し、再度印刷する。その繰り返しの中で、自然と設計や加工に関する知識や技術が身についていきます。

息子にとっても、完成品を手に入れることだけでなく、「考え、作り、改善する」というものづくりの過程そのものが、大きな学びになると感じています。

3Dプリンターを導入して1年。単なるおもちゃ作りの道具ではなく、親子で一緒に学び、挑戦できる教材としても非常に価値のある買い物だったと感じています。

息子は発達検査で「視覚情報が優位」であることが分かっています。立体を想像し、創造する3Dモデリングは、息子の特性にも合っているように感じます。

 

 

【自閉スペクトラム症】小2息子の波乱万丈ゴールデンウイーク

今年のゴールデンウィークは、ひと言では言い表せないほど出来事に富んだ休みとなりました。入籍した実弟夫婦との初対面に始まり、大阪・三重・名古屋を巡る旅行、そして旅先での息子の大ケガと、喜びと戸惑いが交錯する、非常に濃密な日々でした。

 

 

4月29日(水) 実弟夫婦とのひととき

先日、入籍した実弟夫婦と会いました。

息子は楽しみを抑えきれず、自ら玄関を出て出迎えていました。コミュニケーションは得意ではないものの、人と関わることは好きである様子がうかがえました。

義妹が幕末における佐賀の名君・鍋島直正に興味を持っていたため、佐賀城本丸歴史館へ案内しました。その後は、佐賀牛レストラン『季楽』で夕食を共にしました。

アメリカ在住の実弟にとっては牛肉は食べ慣れているかと思いましたが、ゴールデンウィーク中で予約が難しく、希望に合うお店が限られていた中での選択となりました。それでも実弟夫婦には大変好評でした。

また、偏食のある息子が自ら進んでナイフとフォークを使い、初めてステーキを食べる姿に成長を感じることができ、和やかで実りある食事の時間となりました。

写真1.初めてのフォークとナイフ

佐賀県立 佐賀城本丸歴史館

季楽本店|佐賀牛レストラン 季楽(きら) | 佐賀・博多・銀座

 

5月2日(土) 大阪・三重・愛知旅行へ出発

今回の旅行も、妻がすべての段取りや計画、準備をしてくれました。心から感謝しています。

1日目
 7:41 → 10:58 佐賀 ⇒ 新大阪
13:10 → 15:37 近鉄難波 ⇒ 鵜方

 

大阪での滞在は約2時間ほどでしたが、たこ焼きを味わい、難波の街を散策し、息子は大好きな『ポケモンフレンダ』を楽しみました。

その後、翌日に訪れる志摩スペイン村へのアクセスが良いホテルにチェックインしました。夕食はとても美味しく、息子は覚えたてのナイフとフォークを使いながら、意欲的に食事をしていました。また、大きなシャチのぬいぐるみを選び、とても嬉しそうな様子でした。

写真2.左:夕食 右:ホテルで購入したシャチ

グランドメルキュール伊勢志摩リゾート&スパ【公式】|Grand Mercure Ise-shima Resort & Spa

 

5月3日(日) 志摩スペイン村で従姉と一緒に遊ぶ息子

2日目
 9:00 → 15:00頃 志摩スペイン村
20:00(18:30予定)

ホテルチェックイン(名古屋)

 

朝、義妹と姪と合流し、志摩スペイン村へ向かいました。

久しぶりの再会でしたが、小学6年生の姪と小学2年生の息子は、YouTube動画『ポーランドボール』の話題ですぐに打ち解け、楽しそうに会話を弾ませていました。学年や性別の違いを感じさせない様子が印象的でした。

園内ではショーやパレードを観覧したほか、広場を走るトレインやさまざまなアトラクションを楽しみ、充実した時間を過ごしました。

また、園内で義弟(息子にとってはおじ)とも合流しました。息子は初めて会うこともあり、やや戸惑いながらも様子をうかがっているようでした。

写真3.左:従姉と遊ぶ息子 右:トリックアート

 

怖かったスプラッシュモンセラー(スプラッシュマウンテン)

スプラッシュモンセラーは、息子にとって少し刺激が強かったようです。

事前の想像とは異なり、落下する感覚がとても怖かったとのことでした。

 

大ケガ発生!お気に入りのトマティーナ(コーヒーカップ)で

スプラッシュモンセラーでの体験があり、乗る前は不安そうな様子も見られましたが、いざ体験してみると、回転する動きが大好きな息子にとってはとても気に入ったようで、大好きなアトラクションの一つとなりました。
その後、3回目のトマティーナに乗ろうとした際、思いがけない事故が起きました。
私がゴミを捨てて妻と息子のもとに戻ると、息子が口元から出血した状態で泣いていました。状況を確認すると、母と息子が近い距離にいた際に何らかのきっかけで体勢を崩し、母が覆いかぶさるように倒れたことで、息子が口を強く打ってしまったとのことでした。

その後、救護室へ移動し応急手当を受けましたが、出血や痛みが強く、また精神的な負担も大きくあったため、息子は腹痛や嘔吐の症状も見られるようになりました。

 

名古屋(栄)へ移動

私たちは、義妹のレンタカーと義弟の車に分乗し、志摩スペイン村から名古屋(栄)へ向かいました。

大ケガを負った息子は、出血が完全には止まらない状態のまま、後部座席で横になっていました。移動中には車内で二度嘔吐してしまいましたが、いずれもビニール袋で受け止めることができました。

ゴールデンウィークの渋滞の影響もあり、到着までにはおよそ5時間を要しました。途中、妻が気を利かせて夕食用に名古屋コーチンの焼き鳥を用意してくれました。

志摩スペイン村-オフィシャルサイト-

 

5月4日(月) 大ケガの息子と帰宅

3日目
 12:50 → 17:15 名古屋 ⇒ 佐賀

 

息子はホテルのベッドから起き上がることができず、腹痛と口のケガの影響で言葉も発せない状態でした。その様子を踏まえ、チェックアウトの時間を12時まで延長し、体調を見ながら新幹線の時間に合わせてホテルを出発しました。

名古屋駅では、夕食として妻は天むす、私は味噌カツ丼を購入し、わずかながら名古屋の味を楽しみました。

ようやく佐賀に帰宅してからも気の張りは解けず、引き続き息子の体調に細心の注意を払いながら過ごしました。

写真4.左:靴にまで付着した血痕 右:新幹線座席の足元空間で横たわる息子

 

5月5日(火)・6日(水) 自宅で療養

息子は自宅で療養しながら、ゆっくりと体調を回復させていきました。その様子に、私たちの緊張も次第に和らいでいきました。

当初は経口補水液やリンゴジュース、水などのわずかな飲み物しか口にできませんでしたが、やがてプリンを食べられるようになり、その後はカレーおにぎりへと食事の幅が広がり、最終的には普段通りの食事ができるまでに回復しました。

5日の夜には発熱も見られましたが、妻の迅速な対応のおかげで、ほどなくして落ち着き、無事に回復へと向かうことができました。

 

後日談

今回の旅行では、息子のケガにより、義妹や義弟、姪が楽しい時間を十分に過ごせなかったのではないかと、心苦しく感じています。一方で、義妹や義弟の支えのおかげで、大きなトラブルなく無事に帰宅することができ、深く感謝しています。

また、息子は大けがを負いながらも、旅先で自分の足でしっかりと歩いて移動しており、その姿に頼もしさと成長を感じました。

 

 

【自閉スペクトラム症】ワーキングメモリの小さい小1息子への学習支援

3学期が終わりに近づいています。息子の春休みにおける学習課題について考える時期になりました。今学期のテスト結果や面談の内容、先日受けた知能検査の結果をもとに、考えていきます。

画像1.WISC-V知能検査結果

 

 

3学期テスト結果

 

1学期は、初めてのテストに戸惑っている様子でしたが、3学期は少しずつ慣れてきたように感じます。

ただし、赤枠箇所だけ著しく低くなっています。そこで、そのテストを他のテストと比較してみました。

画像2.国語テスト40点

画像3.国語テスト100点

どちらも3学期に実施されたテストです。40点のテストより100点のテストの方が、文字数や漢字が多く、難易度が高いように感じられました。それにもかかわらず、このような結果の差が生じた理由について、いくつかの要因が考えられます。

  • 息子の気分や機嫌
  • 文章の内容における興味
  • 動画視聴の有無

 

まず、息子の気分や機嫌による影響です。息子はその時の状態によってパフォーマンスが大きく変化するため、結果に影響した可能性があります。

次に文章内容への興味の違いです。「スイミー」は場面転換が多く、息子の好きな海の生き物が登場する物語です。それに対して「サラダで元気」は場面転換が少なく、息子にとって興味のないサラダ作りの物語です。このような興味関心の差が理解度や集中力に影響したと考えられます。

最後に、動画視聴の有無です。「スイミー」は動画を視聴したことがありました。「サラダで元気」は視聴経験がありませんでした。息子は視覚的な情報から理解を深めやすい傾向があるため、動画による理解が結果に影響した可能性があります。

 

面談で指摘された息子の学習課題

先日、特別支援学級の教員との面談で、学習面について次の課題が挙げられました。

  • 作業や読解のスピードが遅い
  • 作文が苦手

 

まず、作業スピードの遅さについてです。これは自閉スペクトラム症の特性の一つとして現れている可能性があると考えています。見通しが立ちにくいことや、新しいことに対して強い抵抗や不安を感じやすいことが影響しているのではないかと思われます。ただし、私は学校生活の中で経験を積むことによって、少しずつ対応できるようになると考えています。

読解や作文については、春休みの課題として次の見出しから詳しく考えていきます。

 

春休みの学習内容

テスト結果や面談内容を踏まえて、学習の方針を次のように考えました。

国語:苦手分野(作文・読解)を復習

算数:得意分野(計算)を予習しつつ、苦手分野(時計)を復習

 

前回の発達検査の結果から、息子は視覚情報の理解が得意であることが分かっています。そのため、この特性を活かせる学習支援を、いくつかの資料も参考にしながら検討していきます。

 

読解

単語として意味を読み取りにくかったり,読むことに時間がかかるために読んだ内容を覚えることに負担がかかったりしていることがある。またこうした学習にはしばしば本文を理解しているかどうかを確かめるための質問の文に答える学習が伴うが,その質問の文を読むことそのものの負担も大きいようである。

 

引用元:研究委員会企画シンポジウム 1 「ワーキングメモリ理論と発達障害 ― 環境設定から学習・就業支援へ ―」P3  https://www.jstage.jst.go.jp/article/arepj/54/0/54_194/_pdf 2026年3月17日閲覧

 

上記の資料を参考にしつつ、視覚情報が優位という息子の特性を活かせる教材として、「うんこドリル」に取り組むことにしました。

 

画像4.「うんこドリル 文しょう読解 小学1年生」

引用元: 古屋雄作.うんこドリル 文しょう読解 小学1年生 | うんこドリル公式.文響社.2021年8月.p34-35

 

「うんこドリル」の選択理由

  • 挿絵が多く、視覚的に理解しやすい
  • 「シール貼り」があり、子どもが興味を持ちやすい
  • 解答が穴埋め形式やイラスト選択式で、答えやすい

 

作文

ワーキングメモリの言語領域が弱い子どもにとって、字を読めるようになっても文を作ることは難しいものです。「こぼす」という単語を思い出すこと、思い出した単語を「誰が何をどうした」という規則に従って書くことなど、さまざまな情報を同時に思い浮かべながら文を作る必要があるからです。

 

引用元:河村暁.「ワーキングメモリを生かす指導法と読み書き教材―学習困難な子どものつまずき解消!」 株式会社Gakken. 2025年1月10日第8刷発行. 102p

hon.gakken.jp

上記の資料を参考にしつつ、視覚情報が優位という息子の特性を活かせる教材として、絵を見て作文する問題を自作しました。

画像5.自作した作文練習プリント

 

算数(時計・計算)

時計は苦手なので、復習したいと思います。

計算は得意なので、週末に勉強しているひっ算を春休み中も引き続き行いたいと考えています。

 

後日談

私は、自閉スペクトラム症等の知識を論文や本から得ています。大学在籍時よりも多くの論文を読みました。家族のために学ぶことは、好きなことを追求するのとは異なるやりがいを感じています。

面談の際、特別支援学級からの退級についての話しが少しありました。2学期までは知的級への転級という話しでした。おそらく、年明けに受けた知能検査の結果が、IQ67から101に変わったことが影響しているのだと思います。息子自身は変わっていないのに、検査結果によって対応が変わることに、不思議さを感じました。

 

 

【自閉スペクトラム症】小1息子 優秀賞を受賞

息子が、夏休みの宿題として応募した作品で優秀賞を受賞しました。

今回は、受賞や制作のサポートについてまとめていきます。

 

 

コンクール応募のキッカケ

夏休みの宿題として、コンクール(習字・作文・ポスター等)への応募がありました。息子は、「第18回 令和7年度ネットの安全・安心けいはつコンクール」の動画部門に応募することとしました。

息子はタブレットによる動画視聴やゲームプレイが好きであったため、ネットの安全について学ぶいい機会になると思いました。また、小学1年生を対象とした動画コンクールのため、大人のサポートは必須だと考えました。サポートのしやすいコンクールを選びました。

 

表彰式・作品展示

表彰式はオンラインにて行われました。

受賞(賞状・賞品)は学校で行われました。

作品展示は、Youtubeメタバース空間・佐賀市アバンセ展示コーナー」にて行われました。

また、学校の給食時間に動画をクラスで鑑賞してくださったとのことです。とても嬉しかったです。

写真1.左:賞状 右:賞品
写真2.左:メタバース 右:展示会場

 

受賞を目指した目的

  • 技術や知識の向上
  • 自己肯定感と自尊心の向上
  • 周囲からのサポートの偉大性と重要性の実感

 

まず、制作過程における技術や知識の向上があります。

そして、頑張ればできるという自己肯定感と自尊心の向上です。息子は「障害者である。」と告白したその時から、その人とは「障害者なのに・・・」や「障害者だから・・・」という印象を持たれつつ、付き合うこととなります。特にその中で抱かれる偏見に対して、自己肯定感と自尊心が支えになると考えています。

最後に周囲からのサポートの偉大性と重要性を知ってもらうことです。困難な課題に直面した際、周囲からの助言やサポート、協力が、課題解決のための重要な役割になると考えています。コミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症の息子だからこそ、実感してほしいと思っています。

 

動画制作について

シナリオの作成

息子のエピソードをもとに息子と一緒に考えました。「ゲーム課金」をテーマとすることとしました。

 

撮影

息子と私が演者となり、妻はナレーションを担当しました。

息子がセリフと演技をこなせるか不安でしたが、息子はしっかりとこなすことができました。

 

動画の作成・編集

動画の編集は、私が行いました。

 

その他

応募用紙の記入について、動画で使用されるBGMの著作権等について書く必要があったため私が記入しました。応募は、LINEで行いました。

 

後日談

私がこれまで受賞できたのは、周囲からのサポートのおかげでした。
小学校では、担任の先生方から文章表現や絵の描き方を丁寧に教わり、読書感想文や風景画で成果を残すことができました。義父からは字のバランスや表現の工夫を学び、習字で受賞できました。社会人になってからも、周囲のサポートに支えられ、会社の期間計画達成賞を受け取ることができました。
私はコミュニケーションが得意ではありません。それでも人とコミュニケーションを図る努力をしています。コミュニケーションは、支え合う関係を築くための土台であり、その大切さを実感しています。
この思いが、息子にも伝わってくれればと願っています。

 

 

【自閉スペクトラム症】【軽度知的能力障害】小学1年 冬休みの宿題(課題)

冬休みは、苦手分野の多い息子にとって克服する絶好の機会です。

今回は、冬休み取り組んだ宿題についてまとめます。

 

 

宿題の一覧

義務課題

  • 国語と算数の問題集(全20ページ)
  • 漢字の書きとり(8ページ)
  • 視写(ししゃ)※手本を見て書き写す課題
  • 書写(ひらがな・カタカナ 2枚)
  • 読書カレンダー

 

任意課題

  • 読書感想文
  • 自主学習

 

義務課題について

12月中に全て終わらせることができました。

放課後等デイサービスでの勉強時間も活用していました。

写真1.義務課題の一部

 

任意課題について

読書感想文

学校から、以下のとおり指示がありました。

”義務ではありせんが、チャレンジしてみてください。

2枚になるように書いてください。

むずかしければ、1枚でもかまいません。”

私は読書感想文にチャレンジすべきか迷いました。息子は本を義務で借りただけで、読んでいないと思っていました。

息子に借りた本について尋ねてみました。すると本の感想があることがわかったのです。私は、息子の読書感想文を書く手伝うこととしました。

文の組み立てを決めるため、本について詳しく尋ねました。

 

本を選んだ理由(序論)

問:なぜ、「はらぺこあおむし」を借りたの?

答:動画で見た「はらぺこあおむし」が面白かったから。

 

印象に残ったシーン(本論)

問:どこが面白いと思った?

答:「あおむし」がいろいろな食べ物をたくさん食べるところ。

      +

給食で苦手なものにチャレンジしているエピソードと比べる。

 

読み終えて、感じたこと・得られたこと(結論)

問:「あおむし」は「きれいなちょう」になったが、あなたは何になれると思う?

答:わからない。

 

一緒に取り組み、息子は初めての読書感想文を書き上げました。

 

自主学習

学期末に行われた懇談会(面談)を踏まえて、以下を取り組むこととしました。

多くの量をこなすことよりも、毎日の勉強を習慣づけることを目的としました。

課題

  • 文法(言葉のきまり)の問題集
  • 日記

 

写真2.文法と日記

 

所感

小学校で受けた国語テストについて、息子の平均点は72.5点でした。一般的に平均点が80~85点だと言われているので、なんとか食らいついているという認識です。

私はこれからも自身の経験を活かして、息子の支援を続けていきます。